「攻めの農業で地域を盛り上げたい」と、熊本県球磨郡多良木町で仲間とともに法人を立ち上げた「まつよし農園」の代表・吉村治さん。「一方的に供給する農業から選ばれる農業へシフトしたい」と語り、ニーズを自ら生み出す姿勢で、様々な作物を栽培すると同時に、あくなき実験を行っている。
球磨の地形と気候を生かした栽培で、有機肥料で地力を高めながら、質のよい里芋作りを行い、天気や作業時間、農薬の有無など、日々の作業内容を現場で記録することがグローバルGAPの観念と一致している。
簡易的に記録ができる生産情報管理システムを利用し、2013年3月にはグローバルGAPを取得。世界をリードする農業を目指している。
「最終的には、生産技術と行程の管理です」と話す吉村さん。 技術の向上が経営力強化につながり、人を集め育てることで、地域を盛り上げていく。